結論から書くと、我が家の登校しぶりは、一人で抱え込むのをやめて頼れる先を増やしたことで、少しずつ落ち着いていきました。
小2の次女は、1年生のころから大型連休や長期休みの前になると学校に行けなくなります。今年も夏休み前にまた玄関で足が止まりました。同じ時期に同じことで困っているお母さんは、きっと少なくないですよね…。今回は我が家の記録として、そのままの温度で書き残しておきます。
登校しぶりとは?我が家で実際に起きていたこと
登校しぶりという言葉は、学校に行きたくない気持ちが行動に出ている状態をざっくり指す言い方として使われています。医学的な診断名ではないので、線引きもあいまいです。ここでは、我が家の次女に起きていたことをそのまま書きますね。
玄関で足が止まってしまう朝
次女の場合は、朝の支度まではできるんです。ランドセルも背負う、靴も履く。けれど玄関で立ち止まって、そこから先に進めなくなります。泣きわめくわけでも、布団から出られないわけでもない。ただ、そこで止まる。
最初のころの私は、時計ばかり見ていました。遅刻の時間が迫るほど声かけが早口になって、次女はますます固まる。今思えば、あれは完全に悪循環でしたね…。
1年生から続いている「長期休み前」のパターン

次女の登校しぶりには、はっきりした波があります。ゴールデンウィークの前、夏休みの前、冬休みの前。つまり長い休みに入る直前です。そして休みが明けると、うそのようにすんなり行けるようになる年もあります。実際、今年の夏休み明けは驚くほどあっさり登校できました。
学校や友達が嫌なわけではなかった
本人に理由を聞いても「わからない」としか返ってきませんでした。友達の話は楽しそうにするし、担任の先生のことも好き。じゃあ何がしんどいんだろうと関係者で話していくうちに出てきたのが、1000人を超えるマンモス校という環境そのものが引き金になっているのでは、という見立てでした。あくまで我が家のケースの推測で、同じ状況でも平気なお子さんはたくさんいます。個人差が大きい部分です。
我が家では、この見立てが出てから「次女が悪いわけでも、私の育て方が悪いわけでもない」と少しだけ肩の力が抜けました。
長期休み前や新学期に登校しぶりが増えるのはなぜ?我が家の見立て
ここはあくまで、専門家の方の話を聞きながら私なりに納得した内容です。医学的な説明ではないので、気になる場合は専門家にご相談くださいね。
予定が変わるタイミングそのものがしんどい
次女は、いつもと違うことが起きる前にエネルギーを使い切ってしまうタイプです。行事が増える、時間割が変わる、そわそわした空気が教室に流れる。長期休み前は学校全体がふだんと違うので、その空気だけでおなかいっぱいになってしまうのかなと感じています。
「行けば元気」だからこそ見極めが難しい
次女は、いったん教室に入ってしまえばケロッとしています。それを聞くと安心する反面、スクールカウンセラーさんからは「過剰適応になっていないか気をつけて見てあげてください」と言われました。外ではがんばりすぎて、家で電池が切れるパターンです。
元気に見える日ほど、帰宅後にぐずぐずになることがあります。そのさじ加減が本当に難しくて、今も正解はわかっていません。焦らず娘のペースで、と自分に言い聞かせています。
冬休み前やシルバーウィーク前も想定内にしておく
我が家では、次の連休前にもまた同じことが起きる前提でカレンダーを見るようになりました。予想しておくと、実際に起きたときのダメージがまるで違います。「あ、きたな」で済むんですよね。想定しておくのも立派な準備だと思っています◎
付き添い登校と保健室登校|我が家が実際にやった方法は?

ここからは、担任の先生と相談しながら実際にやってきた対応です。学校によってできることは違うので、そのままは当てはまらないかもしれません。
行けるところまで付き添って、帰る日もある
まずやったのが付き添い登校です。といっても毎回教室まで送り届けるわけではありません。
- 教室まで一緒に行けた日
- 正門までは行って、そこから引き返した日
- マンションのエントランスで止まって、そのまま家に戻った日
「今日はここまで」で家に帰る日があってもいい、と先生が言ってくれたのが大きかったです。行けなかった日を失敗にしないでもらえた感じがしました。
保健室で落ち着いてから教室に上がる
次女がいちばん使ったのが保健室登校です。まず保健室に行って、しばらく過ごして、気持ちが落ち着いたら教室に上がる。そのまま保健室で1日過ごした日もあります。
保健室の先生が「いつでもおいで」という空気を作ってくださっていたので、次女にとっては学校の中に避難場所がある状態でした。これが結果的にいちばん効いたように思います。
付き添い登校には時間の余裕がいる
正直な話をすると、付き添い登校はかなり時間を取られます。我が家は年長の三女の保育所送迎もあるので、朝のうちに何往復もすることになりました。
私はマーケティング会社のフルリモートパートで週20時間契約なので、始業時間をずらしたり、午前中を空けたりできました。この働き方でなければ同じ対応はできなかったと思います。仕事を変えられる人ばかりではないので、ここは本当に運が良かっただけです。無理な人は無理、それでいいと思っています。
一人で抱え込まない|我が家が頼った相談先
登校しぶりの時期に私がいちばん強く感じたのが、相談できる相手と使える制度は全部頼っていい、ということでした。
担任の先生・保健室の先生
担任の先生は、毎日のように家庭での様子を気にかけて連絡をくださいました。夏休み中にも電話をもらって、正直それで救われた日があります。保健室の先生は前述のとおり、次女の居場所そのものを作ってくださいました。
児童精神科の主治医とスクールカウンセラー
我が家は三姉妹とも特性があって、以前から児童精神科にかかっています。主治医には「しんどいなら休ませてもいいですよ」と言ってもらいました。医療につながっているかどうかで選択肢の幅が変わるので、迷っている方は一度専門家にご相談されるのをおすすめします。
三姉妹の特性については発達障害とギフテッドの2Eとは?娘の子育て体験談に詳しく書いています。よかったら合わせて読んでみてください。
スクールカウンセリングでは、特別なことは何もしませんでした。カウンセラーさんは、次女の好きなことや遊びの話をただ聞いてくれるだけ。正直「これで意味あるのかな」と思っていた時期もあります。でも今振り返ると、次女にとって安心して話せる大人がまた一人増えたこと自体が良かったのかなと思います。
頼り先チェックリスト

我が家が実際に使った先を並べてみます。まだつながっていないところがあれば、聞いてみるだけでも◎
| 相談先 | お願いできたこと |
|---|---|
| 担任の先生 | 付き添い登校の受け入れ、遅刻・早退の扱い、家庭との連絡 |
| 保健室の先生 | 保健室登校、教室に上がるタイミングの調整 |
| スクールカウンセラー | 子ども本人の話し相手、保護者の相談 |
| 児童精神科 | 休ませる判断の相談、特性面の見立て |
✓ 担任の先生に家での様子を伝えている
✓ 保健室を使えるか確認した
✓ スクールカウンセリングの申し込み方法を知っている
✓ 自治体の教育相談窓口を調べた
✓ 自分の話を聞いてくれる相手が一人はいる
最後のひとつが抜けがちなんですよね…。お母さんのメンタルが持たないと、そもそも付き添いも通院も続きません。
相談先によって意見が割れたときはどうする?
複数の人に相談すると、当然ですが言うことが揃わないことがあります。我が家はまさにそうでした。
三者三様だった我が家のケース
児童精神科の先生は「しんどいなら休ませてもいい」。保健室の先生は「一歩踏み出させてあげたほうがいい」。スクールカウンセラーさんは「過剰適応に注意」。どれも次女を思って言ってくださっているのがわかるぶん、私はしばらくフリーズしていました。
迷っていることを、そのまま伝えていい
私がたどりついたのは、意見が割れて迷っていること自体を、それぞれの相手にそのまま伝えるという方法でした。「先生からはこう言われていて、私も迷っています」と。
これを言い出してから、関係者同士で話し合ってくださる場面が出てきました。板挟みを一人で抱えるより、ずっと楽になりましたね。
相性が合わないときは、無理に会いに行かなくていい
これは我が家の話ではありませんが、担任の先生と相性が合わなくてしんどい、というお話もよく聞きます。そういうときは、無理に何度も会いに行かなくてもいいと私は思っています。
先生は1〜2年で変わることが多いので、それまで穏やかにやり過ごすのも立派な選択です。保健室や相談窓口など、別のルートから学校とつながる方法もあります。それでじゅうぶんです。
お母さんのメンタルを最優先にするために、私がやめたこと
登校しぶりの時期は、子ども以上にお母さんが削られます。だから我が家はいくつかやめました。
「今日行けたか」で一喜一憂するのをやめる
行けた日に喜んで、行けなかった日に落ち込む。これをやっている間、私はずっとしんどかったです。今は一週間くらいの幅で見るようにしています。今週は正門まで行けた日が2日あったな、くらいのざっくり具合でちょうどいいです。
家のことは削る
付き添い登校をした日は、夕飯のハードルを全力で下げます。冷凍でもお惣菜でも、おにぎりと汁物だけでも。朝の往復で体力を使っているので、そこで踏ん張る必要はないと思っています。
頼れる情報源を増やす
登校しぶりについては、育児書やネットの体験談にもずいぶん助けられました。家庭でできる関わり方や育児書については家庭でできる療育5選|おすすめ育児書と我が家で試したことにもまとめていますので、よかったら覗いてみてください。
ただ、そこに書かれている対応がそのまま我が家に合うとは限りません。お子さんに合う関わり方は本当にそれぞれなので、困っているときはやはり専門家にご相談くださいね。
今のところ、一旦落ち着いています
次女の登校しぶりは、解決したわけではありません。夏休み明けはすんなり行けていますが、冬休み前にはまた玄関で止まるかもしれない。そのつもりで構えています。
それでも1年生のころと違うのは、今は頼れる人が何人かいるということです。担任の先生、保健室の先生、カウンセラーさん、主治医。そのぶん意見が割れて迷うこともありますが、一人で玄関に立っていたあのころよりは、ずっとましです。
もし今、朝の玄関でお子さんと向き合って途方に暮れている方がいたら。行けなかった日をダメな日にしないであげてください。そして、お母さん自身の話を聞いてくれる相手も一人確保しておいてほしいなと思います。うまく進まない日があっても、それでじゅうぶんです…。
※本記事は我が家の個人的な体験と感想をまとめたものです。登校しぶりの背景や適切な対応はお子さんによって大きく異なります。医学的な判断を示すものではありませんので、気になる症状やお困りごとがある場合は、学校や医療機関など専門家にご相談ください。


